TAINSメールニュース No.628 2023.07.20 発行(社)日税連税法データベース

2023年07月20日

【1】今週のお知らせ
 サービス停止のお知らせ
  下記の日程でシステム改修を行うため、作業時間帯はすべての機能のご利用が
 できません。
  会員の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解の程宜しくお願い申し上
 げます。
  日時:2023年7月21日(金) 午後10:00 ~ 午後10:30
  ※作業状況により、時間が多少前後する場合がございます。
                       (システム部長:小林 英樹)
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【2】今週の判決等        (税法データベース編集室:大高 由美子)
  マイナンバー利用差止請求/番号利用法及び番号制度の憲法適合性
 (令01-09-26 横浜地裁 棄却・控訴 Z999-5461)
 
  番号利用法に基づき、個人番号の付番を受けた原告らが、番号利用法及び同法
 に基づく個人番号の収集、保存、利用及び提供等の制度は原告らのプライバシー
 権等の人格権を侵害するものであり、憲法13条に違反する旨を主張して個人番
 号の収集、保存、利用及び提供の差止め並びに被告が保存している原告らの個人
 番号の削除を求めるとともに、国家賠償法1条1項に基づき、上記プライバシー
 権等の人格権の侵害による損害賠償を求めた事案です。
  横浜地裁は、次のように判断して、原告らの請求を棄却しました。
 
  番号利用法及び番号制度は、その施行により新たに個人のプライバシーを直接
 制約するものではなく、あくまで、個人番号や特定個人情報の不正な取得等や過
 失による漏えい等の制度の弊害により、個人のプライバシーが侵害される危険性
 を間接的に有するものにとどまるということができる。
  番号利用法及び番号制度の内容について、情報の収集、保有、管理、利用等の
 過程で、行政機関の職員の過誤や行政機関の内外からの不正な手段により当該個
 人に関する情報が漏えいするなどして、当該個人に関する情報が開示又は公表さ
 れる具体的危険があるということはできないから、番号利用法及び番号制度を、
 個人に関する情報をみだりに第三者に開示又は公表されない自由を侵害するもの
 として違憲であるということはできない。
 URL:https://app6.tains.org/search/detail/60911