TAINSメールニュース No.624 2023.06.22 発行(社)日税連税法データベース

2023年06月22日

【1】今週のお知らせ
(1)クレジットカード申込サイト 臨時メンテナンスについて
下記の日程でシステムメンテナンスを行います。
会員の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いい
たします。

日時:2023年6月28日(水)午前0:00~6月29日(木)7:59
※作業期間中はクレジットカードへの新規申込みができません。
(システム部長:小林 英樹)

(2)収録した税務訴訟資料第271号(課税関係判決)の一部を紹介します。
【所得税】
・R03-01-18 広島地裁 棄却、確定 Z271-13509
国家賠償請求/税務調査における国税調査官の発言等/税理士の名誉と精神的
苦痛
URL: https://app6.tains.org/search/detail/61104

【法人税】
・R03-04-15 大阪高裁 棄却、上告・上告受理申立て
Z271-13550
役員に対する経済的利益/代表者の妻による服飾品と宝飾品の購入
URL: https://app6.tains.org/search/detail/61163
(税法データベース編集室)
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【2】今週の判決等         (税法データベース編集室:小菅 貴子)
固定資産税等/複合構造家屋の経年減点補正率/主たる構造の認定方法
(令04-03-24 大阪地裁 認容 控訴 Z999-8478)

本件は、平成2年新築の地下2階、地上18階建ての複合構造家屋である建物
(本件建物)を所有している原告が、大阪市長によって決定された本件建物の平
成30年度の価格を不服として、固定資産評価審査委員会の審査決定のうち19
億5007万1000円を超える部分の取消しを求める事案です。大阪地裁は、
次のとおり判断し、原告の請求を認容しました。

1棟方式により複合構造家屋の経年減点補正率を適用する場合、低層階方式よ
りも経年減点補正率に関する固定資産評価基準の趣旨に沿う評価方法である床面
積割合方式が存在するから、合理的な理由なく、低層階方式により評価をするこ
とは、評価の公平性を欠き、固定資産評価基準の趣旨に反するといえる。
本件建物のSRC造(鉄骨・鉄筋コンクリート造)又はRC造(鉄筋コンクリ
ート造)とS造(鉄骨造)との床面積割合比が約13:87であり、S造の床面
積割合比が9割近くにも上ることに照らせば、本件建物について低層階方式によ
り主たる構造を認定したことは、本件建物の構造に応じた減価割合をできる限り
正確に本件建物の価額に反映させるという観点からすると、明らかに不合理であ
るといえる。そうすると、大阪市長が、本件建物の価格の決定において、低層階
方式により主たる構造を認定して経年減点補正率を適用したことは、固定資産評
価基準に反するというべきである。
≪検索方法≫
〔細かい条件を指定して検索〕【TAINSキーワード】Z999-8478
URL: https://app6.tains.org/search/detail/60875