財務省・財務総合政策研究所が主催する「中央アジア・コーカサス夏期セミナー」の一部として日本の税理士制度を紹介する講義が8月9日、財務省で行われ、日税連国際部の松岡宣明副部長が講師を務めた。

 

このセミナーは、市場経済移行国に対する支援の一環として、中央アジア・コーカサス地域各国の財務省等の若手幹部候補生を受け入れ、日本の財政・経済に関する知識・経験を提供することを通じて参加各国の人材育成を支援することを目的として、毎夏に約1カ月間、開催されているもの。

 

松岡副部長は、税理士の使命、歴史、試験、業務、日税連・税理士会の組織などについて全て英語で説明。その後、日税連が製作したDVD「税理士のしごと~What’s税理士」を視聴し、税理士制度への理解を深めた。

受講者からは、申告納税制度の意義と税理士の独占業務に関する質問、社会貢献活動の一環として無料で行われる税理士業務の内容、税理士試験制度・税理士試験の方式、税理士が作成した税務申告書に間違いがあった場合の税理士の責任・損害賠償の範囲、など多くの質問が出され、税理士制度への関心の高さがうかがわれた。

 

今年度のセミナーには、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの7カ国22人の研修生が参加した。

(税理士界第1344号より)